股関節は身体で最も大きい関節の一つです。
関節を形成する骨の形状がボールとソケットのようになっていて入り込んでいるため、広い可動域を持ち、かつ高い安定性を保っています。
しかしながら、ひとたび関節機能にトラブルが生じると、常に高負荷にさらされているため、疼痛や可動域制限などをひき起こします。
最近では柔軟性が健康を作るかのように、メディアや本で身体を柔らかくするストレッチなどが紹介されています。
しかし股関節においては、真横や前後の全開開脚を出来るようになればそれは股関節が亜脱臼状態になります。
周辺の筋肉をかなり鍛えている方はともかく、普通の方々は股関節の大腿骨頭が寛骨臼のソケットから外れるのを防ぐ役割の関節唇に亀裂を生む原因となります。
また、骨盤の歪みが歩行において股関節の一部分にだけ負荷を与え、靭帯や腱にひずみを起こし関節軟骨の片減り等を生じさせます。
カイロプラクティックでは、痛みや制限のある部位だけを診る対象療法ではなく、身体全体のバランスをチェックします。
何処が問題で今の症状が起こっているかを評価し、根本治療を目指します。
もちろんX線、CT、MRI画像があればより適切な対応ができます。
本当に重篤な症状であれば、人工関節の手術も選択肢ではありますが、保存療法が可能であればメスを身体に入れるのは最終手段で、当院の持てるテクニックや機器を最大限に用いて不自由のない生活が送れるようサポートしたいと考えております。